保育士試験の重要人物 モンテッソーリってどんな人? 幼児教育を体系立てた医師

モンテッソーリは1970年にイタリアで生まれます。日本では明治3年、明治維新で一気に西欧化が進んだ時代です。日本の教育史では明治5年に学制が発布されるなど、これから近代的な制度ができていきます。

モンテッソーリはイタリアの女性として初めて医学部に入学、初めての医者になります。しかし女性の社会進出がまだ進んでいなかった時代、医学部への入学は女性というだけでなかなか認められず、医師としても就職先がなく当時とても医療と呼べなかった精神病院の医師となります。

保育士試験の重要人物、就職活動でも保育園の特色として頻繁に登場するマリア・モンテッソーリは保育者ではなく、大変な苦労をして医師になった女性でした。

この記事ではそんなモンテッソーリの功績について解説します。

モンテッソーリ教育法ができるまで

モンテッソーリは人間の発達を4段階に分けて体系立てました。中でも第1期の0歳から6歳はとても重要とされており、保育所に通う年齢とも合致します。

保育士試験でもこの第1期が重要になってきます。

モンテッソーリは精神病院で障がいのある子どもたちの治療にあたり、その過程で治療を目的としたおもちゃを考案します。それが教具と呼ばれるものです。

知的障がいは手の施しようがないものといった時代に懸命に治療を施した結果、モンテッソーリが治療を施した知的障がい児は知能テストで健常児と同等の成績を出します。

1907年、モンテッソーリは貧困な子どもたちを集めた子どもの家の責任者に就任します。

障がい児に施していた治療は健常児にも有効だと考えていたモンテッソーリはその子どもの家で教具を使った教育法を確立します。

それが現在でもモンテッソーリ教育として世界中で実践されています。

モンテッソーリ園ってどんなことやってるの?

モンテッソーリ教育では、保育園で発達段階に分けた環境を整え、保育士などの大人が補助をすることによって子どもの自発活動を促します。

活動内容は未満児と3歳以上で以下のように異なります。

未満児

  1. 粗大運動の活動
  2. 微細運動の活動
  3. 日常生活の練習
  4. 言語教育
  5. 感覚教育
  6. 音楽
  7. 美術

3歳以上

  1. 日常生活の練習
  2. 感覚教育
  3. 言語教育
  4. 算数教育
  5. 文化教育

モンテッソーリ教育というと自由がなく勉強ばっかりというイメージを持っている方もいると思いますが本質は子どもの自発的な活動を促すことにあります。

外で体を動かすことや、動物や植物のお世話といったものも、モンテッソーリ教育の環境にあてはめることができます。

しかし、保育士としてモンテッソーリ教育を実践するとなると気構えてしまい、活動を子どもに押し付けがちです。

保育士がモンテッソーリの考えを正しく理解して、子どもにとって最善の関わりをしていくことが重要です。

子どもの発達段階を学問として体系立てた功績は偉大

子どもが立つこと、喋ること、服を着替えることなどは別にモンテッソーリ教育でなくとも全ての保育者が子どもに施していると思います。

しかし、それらが大事だと分かっていても理論的に実証されていなければ貧困や社会情勢を理由に疎かにされてしまう可能性があります。

理論立ててあることで子どもには発達段階に応じた環境を整えてあげること、大人が子どもに関わることが大切だということが社会的に認知され、それらを整えてあげようという流れが生まれます。

そうした意味でモンテッソーリの功績は幼児教育・保育にとって偉大です。

保育士試験でも、保育士になってからも必ず見聞きする機会がありますのでしっかり覚えましょう。

参考文献: 子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド (堀田はるな著、あさ出版)

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