保育所で保育士として勤務しているえらんです。保育士試験で資格取得したのですがピアノは避けて受験したので実はピアノが弾けません。
「保育士なのにピアノが弾けなくても大丈夫なの?」
と思われるでしょうが結論からお伝えしますと
「大丈夫です!」
以下で大丈夫な理由をお伝えします。
ピアノを弾く場面はいつ?
例えば、私の勤めている園では毎日の朝の会でのみピアノを弾きます。あとは毎月のお誕生会、年に1回の生活発表会です。
「やっぱりピアノが必要じゃないの?」
と思うのはまだ早いです。3歳未満児は大抵の場合複数担任なので他に弾ける先生がいれば分担してピアノは任せることもできます。
それでも弾ける先生が休んだり不在の場合、保育室にはCDデッキがあります。普段から手遊びや体操はCDから音楽を流しますので、ピアノ演奏の曲もCD音源に置き換えてしまいましょう!その分、歌や振り付けを頑張ることが大切ですが。
実は発表会でも、音楽はCDに任せて一緒に踊ったり演技指導に回ったりしている先生もいます。
つまり、保育所の業務はピアノを弾かずに乗り切ることが可能です。
ピアノを弾かなくてもよいシフトがある
それでも心配な方は パートで早朝のみ又は夕方のみといった働き方 もあります。ピアノを弾く場面は限られているため、ピアノとは無縁でいられます。
コアタイム(保育の業界用語を参照)以外の時間は子どもたちと遊んだり、お話しをしたり、排せつやお着換えの補助といった業務が主になります。そうした場面でも子どもたちの気持ちに寄り添うために保育士としての知識や技術が必要になりますので、ピアノが弾けなくても堂々と子どもたちに接してください。
採用試験にピアノがある場合
私は園の業務で職員採用に関わることもあるのですが、実は求人案内にピアノ試験と書かれていても実際に試験を行わないことが多いです。ピアノ試験を行ったとしても、ピアノを担当させる業務を任せられるかの確認をするだけで即不合格となることはありません。
しかし、園によっては どうしても ピアノを弾ける人材が欲しいかもしれませんので、
「ピアノが弾けないのですが大丈夫でしょうか?」
と事前に問い合わせてみてください。案外、必須ではないかもしれませんよ。
じゃあなんでピアノの試験がないのに求人にピアノ必須と書かれているのかというと、単に求人票がテンプレート化していて書き直すのが面倒ということがよくあります。
大企業のように人事部があって採用担当がいるという園は多くありませんので、養成校 (保育の業界用語を参照) に出した 求人票を使い回している園もあります。
また、裏話にはなるんですが、あまり印象がよくなかった求職者を断る予防線という可能性もあります。一緒に働く側としても、ピアノの腕前よりは人物の印象の方が大切です。
まとめ
保育士試験でもピアノ試験を回避できるのですからピアノが弾けなくても堂々と就職活動をしてください。子どもと関わる他の場面で力を発揮できれば大丈夫です。
とはいえ、養成校 を卒業したほどんどの保育士はピアノが弾けます。できないからと言って開き直っていると悪い印象を与えてしまいますのでピアノを覚える気持ちはしっかりと持ちましょう。
弾けるに越したことはありませんし、せっかくピアノを覚えて使うことができる環境があるのですから。
ちなみに筆者はピアノの練習中です。保育士になったからには園児の前で弾いてみたいと思っています。