【保育士試験】保育原理の内容は仕事でどう役立つの?

  • 保育士試験の内容が頭に入ってこない
  • 科目の特徴が分からない
  • 保育士試験の内容はそもそも仕事に必要なの?

こんな疑問にお答えします。

この記事は現役男性保育士のえらんが書いています。

私は仕事をしながら保育士試験を受験し、筆記8科目と実技2科目を一発合格しました。

筆記を1科目落としたため都合2回の保育士試験を経験しましたが、落ちることも受かることも経験し、このレベルなら合格!という感覚が分かるようになりました。

この記事を読むことで保育士の仕事内容を理解し、保育士試験の勉強をするモチベーションを上げることができるはずです。

  • 子どもたちの生活のお世話をしたい!
  • 遊びを通して成長の手助けをしたい!
  • 子どもと向き合うことは得意でも勉強と向き合うことは苦手

という方が保育士の夢を叶える手助けになれば幸いです。

指導計画の作成

保育は指導計画に沿って進められます。

日案、週案、月案など、その期間にやる内容を具体的に決めていきます。

一日が終わったら、日案で計画した内容の反省をして、週案の内容を達成するために翌日の日案に活かしていきます。一週が終わったら週案の反省をして、月案の内容を達成するために翌週の週案を立てていきます。

こうして最小単位の日案から計画と反省を繰り返し、1年間の計画を達成していきます。小さな単位の日案などは、そのときの子どもの様子をよく把握しておかなければ作成できません。

例えば、4歳児で友達とおもちゃの取り合いが起きたとすると、他者との関わりを考える時期にきているがまだ自力で解決することが困難な年齢なので、保育士が仲裁に入っておもちゃの譲り合いや、順番を決めるなどの手助けをしたとします。

友達とのトラブルは集団生活では必ず通る道ですが、いつ、どのタイミングで起こるかは予め計画できません。起きたタイミングを子どもの成長の機会ととらえ、次の日案、次の週案へとどんどん反映させていきます。

保育の方法の検討

指導計画のねらいや内容を達成するためにはどんな方法があるでしょうか。

集団形成から考えてみると、基本的には年齢別クラス編成をしていることがほとんどだと思います。やれることや課題に共通項の多い集団なので、排せつや着替えなどの習慣や態度を身に着けさせるには基本となります。

他者への関わりとなると、「運動が好き!」とか「ままごとが好き!」などと嗜好が似た集団の方が活発になりますので、異年齢保育(縦割り保育)や解体保育を実施して社会性を伸ばしていくことになります。

そうした社会性を伸ばす集団形成は、まだ個の意識が強い3歳未満児では効果が薄れてしまいます。各年齢に合わせて考えていくためには発達段階を知っている必要があります。

保育所保育指針による裏付け

保育の計画を立てていくためには、根拠となる考え方が必要です。

保育所保育指針には、「2歳だとこんなことができるようになりますよ」とか「5歳はこんな考え方ができるようになりますよ」といった子どもの発達の特性が記されています。

各年齢における気を付けることや、保育のねらい内容が書かれていますのでそれに沿って、保育の方法を検討したり、指導計画を立てていくことになります。

これがないと私的な保育観を子どもや保護者に押し付けることになってしまうため、客観的に判断するためにも保育所保育指針は欠かせません。

保育所保育指針は、保育士の教科書です。

保育所保育指針はぜひ熟読し、理解を進めてください。筆者個人としてはどんな育児書よりも質の高いものだと思います。

具体的な実践が示されているわけではないので最初は読み進めるのに苦労するかもしれませんが、あるとき頭の中で化学反応のようにすべてが結びつく瞬間が訪れるはずです。

保育の歴史的変遷

保育所で保育士が仕事をするには欠かせない保育所保育指針ですが、原案として倉橋惣三の保育要領があり、その原案はフレーベルの影響を濃く受けています。

というわけで、ここで保育の偉人や、偉人達が影響を受けてきた保育の思想といった歴史が出てきます。

すべてはその日の日案、そのときのかかわりといった保育所で実践する「いま」につながります。

これからの保育の動向

保育所保育指針は「いま」を生きる私たちの保育に欠かせないものですが、社会情勢も人口構造も日々変化していますのでたびたび改訂がはいります。

今後も、保育の業界では2025年問題、2040年問題といった人口構造の変化に対する保育士の不足、共働きの増加などが予見されているので必ず改訂はあります。

例えば最新の動向では「幼児教育・保育の無償化」に至った経緯と内容の理解は欠かせません。

実際、令和元年度の保育所は幼児教育・保育の無償化の対応でとても大変でした。保育士として働く以上は今後の制度改正への対応も必須です。

まとめ

保育原理はこれまで保育に携わる偉人たちが積み重ねてきた実践の塊であり、今後も社会情勢の変化に応じて変化していくものです。

「保育所保育指針が重要なのはわかるけど文字ばっかりでイメージしづらい」

という方はモチベーションを上げやすい指導計画から入り、指導計画を立てるうえでは必須となる保育所保育指針へと理解を深めていきましょう。

指導計画は入職してから子どもたちと接することをイメージしやすいと思いますし、実務に直結します。保育士になったとき、保育を考える際にきっと一番役に立つ科目ですのでがんばりましょう!

また、科目の知識とは別に保育士試験のコツを掴むことで合格はぐっと近くなります。

近い将来、みなさんが保育士として同じ業界で仕事ができることを楽しみにしています。